ザファテック錠100【糖尿病治療薬】20錠
ザファテック錠100【糖尿病治療薬】20錠
主成分
トレラグリプチンコハク酸塩(Trelagliptin succinate)
剤形
淡赤色の楕円形の錠剤、長径11.0mm、短径5.6mm、厚さ約3.8mm
作用・効果
血糖値を一定に保つ働きをするホルモンであるインクレチンを分解する酵素(DPP-4)を阻害します。
血糖値が高いときにインスリン分泌を促して、血糖コントロールを改善します。通常、2型糖尿病の治療に用いられます。
注意が必要な方
・以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、1型糖尿病、重症感染症、手術前後、ケガをしている、低血糖を起こしやすい、腎障害、脳下垂体異常、副腎疾患、十分な食事を摂取していない、衰弱している、激しい運動をしている、酒を大量に飲んでいる、開腹手術をしたことがある、腸閉塞になったことがある、透析を受けている。
・妊娠または授乳中
・他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
用法・用量
・通常、成人は1回1錠(トレラグリプチンとして100mg)を1週間に1回決められた曜日に服用します。中等度以上の腎機能障害患者では、腎機能の程度により減量されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
・飲み忘れた場合は、気が付いたときに決められた用量の1回分を飲み、次回からは決められた曜日に飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
・誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
・医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。
生活上の注意
・指示された食事療法や運動療法をきちんと守ってください。
・低血糖症状(お腹がすく、冷汗が出る、血の気が引く、疲れやすい、手足のふるえ、けいれん、意識の低下)があらわれた場合は、通常は糖質を含む食品や砂糖をとってください。
・α-グルコシダーゼ阻害薬(アカルボーズ、ボグリボーズ、ミグリトールなどの糖分の吸収を遅らせる薬)を同時に飲んでいる場合は、ブドウ糖をとってください。
・急性膵炎(初期症状として、持続的なおなかの激しい痛み、嘔吐などがあらわれることがあります。このような症状があらわれた場合は、速やかに医師の診断を受けてください。
・この薬は1週間に1回飲む薬であり、使用中止後も作用が持続するので、副作用の発現や血糖値に気を付けてください。異常を感じたら、ただちに医師または薬剤師に相談してください。
・高所作業や自動車運転中などに低血糖を起こすと事故につながりますので、特に注意してください。
・定期的に血糖値の測定が必要です。医師の指示にしたがって検査を受けてください。
・低血糖についての注意は、家族の方にも知らせておいてください。
・糖尿病薬を飲んでいることを必ず家族やまわりの方にも知らせておいてください。
副作用
主な副作用として、冷汗、けいれん、意識の低下、水疱、発疹、かゆみ、嘔吐、腹痛、腹部膨満感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
・冷や汗がでる、空腹感、手足のふるえ[低血糖]
・水ぶくれ、びらん、赤い発疹[類天疱瘡]
・吐き気、腹痛、嘔吐[急性膵炎]
・便秘、腹部膨満感、腹痛、嘔吐、吐き気[腸閉塞]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
保管方法
・乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。
・薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。